【日経平均】この55年間の11月、12月、1月に5%以上の下落はどれほど起こったのか
10月も後半を迎え、このまま大した調整もなく年末シーズンに突入していきそうな勢いですが、中には「季節性として9月~10月は大幅調整に警戒しないといけないのはわかっているが、11月と12月はどうなのか??」と疑問に思っている投資家もいることでしょう。
ここでは1970年から2024年の11月と12月に前月比で5%~9.9%下落した回数と率、10%以上下落した回数と率を算出してみたい思います。
11月と12月、前月比で5%以上の下落
110か月のうち、-5%以上の下落は14回で12.73%でした。

さらに10%以上の下落だけをピックアップすると、なんとたった1回で確率は0.91%でした。

1月を加えたときの前月比で5%以上の下落
ではここに1月を加えるとどうなるでしょうか?
11月と12月を1セットととしたのは、年が改まるタイミングでは大発会や大納会の大型イベント(とされている)が挟まることもあり一旦分けて算出しました。
結果ですが、164か月のうち -10%以上の下落は1回(確率約0.61%)、-5%以上の下落は23回(確率約14.02%)ということでした。

月別に換算すると
11月6回
12月8回
1月9回
となり、あまり偏りのない値となりましたが、11月に大きな下落が少ない背景には9月~10月が調整時期になりやすいということが考えられます。
まとめ
先日投稿の記事
【日経平均】年末パフォーマンスを55年分の9月と8月のデータで占う
こちらの内容も含めて本年は買い持ちしているのが最良の戦略のように思えます。が、あえて足りていないとすればこの5%以上の下落が起きた後のパフォーマンスがどうだったか 、という観点でしょう。
次回の記事ではその内容を分析したいと考えています。
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