【中長期】9月~10月サイクルボトムについて
サイクルボトムとは
日経平均株価には、季節性やアノマリーに基づいた「サイクル」が存在します。その中でも、9月~10月のサイクルボトムは、歴史的に重要な安値をつけやすい時期として知られています。
サイクルボトムの特徴
- 年間を通じて最も下落しやすい時期
- 機関投資家の決算期(9月末)と重なる
- 米国市場の影響を受けやすい
本記事では、2024年のサイクルボトムについて、テクニカル分析と季節性の観点から解説します。
週足で高値の切り下げが止まった
シナリオ変更の背景
当初のシナリオでは、週足での高値切り下げ・安値更新が継続し、30,000円割れも視野に入れていました。しかし、実際の値動きは以下のように変化しました:
変更前のシナリオ
- 週足での下降ダウ理論が継続
- サイクルボトムで30,000円割れの可能性
- 弱気相場の継続
変更後のシナリオ
- 週足での高値切り下げが止まる
- 最高値を目指す動きに転換
- サイクルボトムの価格帯が切り上がる
なぜシナリオを変更したのか
トレードにおいて、「自分のシナリオに固執する」ことは危険です。市場は常に変化しており、新しい情報や値動きに応じて柔軟にシナリオを修正する必要があります。
今回のケースでは、週足チャートで明確な変化が見られたため、シナリオを修正しました。これは「負けを認める」のではなく、「市場に従う」ということです。

テクニカル分析に基づく価格予測
最も確度が高いシナリオ:34,000円前後
この価格帯が最も確度が高いと判断する根拠は以下の通りです:
①サポートラインの存在
34,000円付近には、過去に何度も意識されてきた重要なサポートラインが存在します。多くのトレーダーがこの価格帯を意識しているため、買い支えが入りやすくなります。
②フィボナッチリトレースメント
直近の上昇幅に対するフィボナッチリトレースメント38.2%~50%のレベルが、34,000円付近に位置しています。これは、健全な調整の範囲内であることを示しています。
③移動平均線のサポート
週足の200日移動平均線が34,000円付近に位置しており、強力なサポートとして機能する可能性が高いです。
④過去の高値が下値支持に転換
34,000円は、以前は上値抵抗線として機能していましたが、明確に突破した後は下値支持線に転換します。これは「レジサポ転換」と呼ばれる現象です。
グローバル市場との相関
日経平均株価は、米国株やドイツ株との相関が高く、これらの動向を無視することはできません。
NS倍率(日経225 / S&P500)
この比率が上昇している場合、日本株が米国株よりも強いことを示します。逆に、下降している場合は、米国株の方が強いことを意味します。
現在のNS倍率の動きから、以下のことが読み取れます:
- 米国株の影響を強く受けている
- 米国株が調整すれば、日経平均も連動して下落する可能性
DAX(ドイツ株価指数)
ドイツ株も日経平均と相関が高い指標です。欧州市場の動向を把握することで、日経平均の方向性を予測しやすくなります。
実践での活用法
- 米国株が大きく下落した翌日は、日経平均も下落しやすい
- 逆に、米国株が上昇すれば、日経平均も上昇しやすい
- ただし、為替(ドル円)の影響も考慮する必要がある
ファンダメンタルズ要因
テクニカル分析だけでなく、ファンダメンタルズ要因も重要です。
注目すべきポイント
1. 円高の進行具合
- 日米の金融政策の違い
- 米国の利下げ観測
- 日本の利上げ観測
2. 関税問題
- 米中貿易摩擦の影響
- 日本企業への影響
3. 企業業績
- 第2四半期決算の内容
- 通期見通しの修正
円高が進行すると…
- 輸出企業の業績悪化懸念
- 日経平均の下押し圧力
- サイクルボトムがより深くなる可能性
逆に円安が進行すると…
- 輸出企業の業績改善期待
- 日経平均の下支え
- サイクルボトムが浅くなる可能性
トレード戦略
①押し目買いの準備
34,000円付近まで下落した場合、押し目買いのチャンスとなる可能性があります。ただし、明確な反発サインを確認してからエントリーしましょう。
②損切りラインの設定
万が一、34,000円を明確に下抜けた場合は、シナリオが崩れたと判断し、損切りを検討します。
③分散エントリー
一度に全額投入するのではなく、複数回に分けてエントリーすることで、リスクを分散できます。
まとめ
サイクルボトムの予測は、100%当たるものではありません。しかし、テクニカル分析と季節性、ファンダメンタルズを組み合わせることで、ある程度の確度で予測することが可能です。
重要なのは、「予測に固執しない」ことです。市場が想定と異なる動きをした場合は、柔軟にシナリオを修正しましょう。
9月~10月は、年間を通じて最も重要な時期の一つです。しっかりと準備をして、チャンスを逃さないようにしましょう。
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