【日経平均株価】週足サイクルボトム34000を頭の片隅においておく
2024年も7月が目前に迫り、そろそろ「夏枯れ」というワードが頭をよぎるころですが、この夏→秋のシーズンは米国株、日本株ともにパフォーマンスの優れない期間で週足でみたサイクルボトムをつけにいきやすい季節性です。この2年半で日経平均はおよそ70%上昇してきましたが、その間20%を超える下落は起きていないことを考えると、今年夏から来年早春は注意すべき日柄です。ちなみに15-20%程度の急落であれば3~4年に一度の頻度でくる割合です。
週足チャート 前回高値圏を試す急落が毎回起こる
画像は今後のシナリオと高安値の説明です。シナリオはあくまでイメージですが、10~15%の下落であれば3~6週間ほどでつけたこともあるので(10%程度の下落はほぼ毎年起こる)今年の11月までに34000まで下落する可能性も十分ありえます。
なお、仮に41000まで上昇したとして34000までの下落幅は20.5%です。実際の値動きのイメージとしては2021年8月高値(30700)から2022年2月の安値(24500)を参考にしたいと考えています。
ボトムをつける日柄としては過去の傾向と季節性も合わせて考えることになりますが、9-11月もしくは2-3月になる可能性が高いと考えます。
次のスライドからここ10年の傾向をみていきましょう。
※バブル最高値~アベノミクス前も大方この高安値のパターンは当てはまりますが、ここではアベノミクス以降をみていきます。

2021-2023年 30000円→24000円 34000円→30000円
コロナショック以後の高安値です。24000から30000高値をブレイクした後、30000を2度試す下落が起こりました。
また2020年に24000高値をブレイク後も先述のとおり24000を試しにいく急落が起こっています。

2017-2020年 24000円→20000円
2年間は24000→20000のレンジ。紫網掛けのコロナショックはいわゆる「10年に一度起こる暴落」ですが、この安値も週足で確認すると過去の高安値水準です。

2013-2016年 20000円→15000円
2013~2014年は値幅が小さくメリハリがない形になっていますが、15000~16000が意識されていたことがわかります。20000を付けた後はその15000が安値サポート帯として機能しました。

まとめ
こうして眺めてみると、週足高値を上抜けブレイクした後に少なくとも1度はそのブレイクした高値の価格帯を試す(タッチしなくても肉薄する)下落が起こっていることがわかります。
これは現在の週足サイクルでも例外ではないと考えておりますので、6月26日現在に起こっている日足上昇サイクルが終了した後はこの34000も頭に入れながら環境確認をすることをおすすめします。
また、このサイクルボトムは絶好の買い場になりますので、株式などを仕込むよい機会になるでしょう。
【補足】テクニカル以外で考慮すべきポイント
別記事ではすで書いてますが念のためここでも書きます。
今年の秋にかけて以下の動きがあるときのドル円および日経平均、TOPIXの値動きは要チェック。
①米国の利下げ開始
②日本の利上げ開始
ファンダメンタルズとしてはどちらも円高要因になります。
一般的に円高は日経平均にはネガティブです。
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