【2026年1〜3月統計シナリオ】9-12月の騰落が示唆する「大発会以降」のシナリオ
2025年も残り20日程度となってきました。株式市場は米国、日本ともに未だ”堅調”といえる値動きが続いていますが、この流れが2026年の初頭も続くのかどうか分析したいと思います。
11月までに複数記事をアップした素データである、過去55年間(1970年〜2024年)の日経平均株価データを用いて、「9月から12月までのパフォーマンス(騰落率)」が「翌年1月から3月」にどのような影響を与えるかを分析しました。
年末にかけての相場動向は、年明け以降の投資戦略を練る上で重要なヒントになります。特に「年末高」だったのか、それとも「調整」で終わったのかによって、新年のスタートダッシュへの期待値は変わるのでしょうか?
データから見えてきた興味深い傾向をシェアします。
分析条件
- 対象期間: 1970年〜2024年(全55サンプル)
- 比較対象:
- 9月末〜12月末の騰落率(年末4ヶ月間のパフォーマンス)
- 12月末〜翌3月末の騰落率(年始3ヶ月間のパフォーマンス)
1. 9月-12月が「プラス」だった年 (n=36)
堅調な年末相場は、年始も「底堅い」傾向
まずは、年末にかけて上昇した年(36回)のケースです。
- 翌1-3月の勝率: 66.7% (24勝 / 12敗)
- 平均リターン: +2.43%
- 中央値: +4.62%
年末に上昇した勢いは、年明け以降も比較的維持されやすい傾向にあります。勝率も約67%と高く、平均してプラスのリターンが得られています。ただし、後述する「マイナスだった年」と比較すると、リターンの爆発力(平均・中央値)はやや控えめです。
過去の主な事例
| 年 (9-12月) | 9-12月 騰落率 | 翌1-3月 騰落率 |
|---|---|---|
| 2023年 | +2.59% | +20.63% (大幅上昇) |
| 2020年 | +18.60% | +6.32% |
| 2012年 | +20.91% | +20.07% |

2. 9月-12月が「マイナス」だった年 (n=19)
調整した年末の翌年は「強いリバウンド」に期待?
次に、年末にかけて下落・調整した年(19回)のケースです。サンプル数は少なくなりますが、非常に興味深いデータが出ています。
- 翌1-3月の勝率: 68.4% (13勝 / 6敗)
- 平均リターン: +6.01%
- 中央値: +7.46%
驚くべきことに、9-12月がマイナスだった年の方が、翌1-3月の平均リターン・中央値が高いという結果になりました。
勝率も68.4%と、プラスだった年と同等以上です。これは、年末に調整が進んだ反動で、年明けから「リバウンド」や「買い戻し」が入りやすい(平均回帰)可能性を示唆しています。
過去の主な事例
| 年 (9-12月) | 9-12月 騰落率 | 翌1-3月 騰落率 | E.g. |
|---|---|---|---|
| 1970年 | -7.36% | +21.57% | |
| 2011年 | -5.53% | +19.26% | |
| 2022年 | -7.11% | +7.46% |
もちろん、2008年(リーマンショック時)のように、年末に大きく下げても年明けさらに低迷するケース(-27.45% → -1.24%)もありますが、統計的には「年末弱ければ、年始はチャンス」と言えるかもしれません。

まとめ:来年の戦略は?
過去55年のデータからは以下の傾向が見て取れました。
- 基本的に1-3月は強い: 全体として勝率は高く、季節的にも強い時期と言えます。
- 順張り vs 逆張り:
- 年末高なら「安定」: 堅実な上昇が期待できるが、年内という文脈で区切ると過度な上値追いは禁物かもしれません(平均リターンは控えめ)。
- 年末安なら「反発」: 年末に悔しい思いをしても、年明けは大きなチャンスになる可能性(平均リターンが高い)があります。
現在(2025年)の9月から12月までのパフォーマンスがどう着地するかによって、大発会以降の戦略を「順張り」でいくか、それとも「リバウンド狙い」でいくか、使い分けるのが良さそうです。
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