損切りを制する者、トレードを制す
ここでは裁量トレードから中長期株式投資まで通じる損切りの基礎的な考え方について書きます。
相場とは損失を出さなければ資金が増え続ける
適切な資金管理を行うことが最重要
よく聞くフレーズ、ワードかもしれませんが、資金管理は意外とできていない個人投資家が多いです。大きく損失を出してしまってから資金管理の大切さを実感しても遅い可能性が高いので、まだ初学者の方は損切りから相場を学んでいくのもいいでしょう。
1トレードにおける損失率をあらかじめ決めておく
トレードの世界では1回のトレードに対して損失率(ロスカット率)を決めておくことが基本とされていますが、よく耳にするのは1回のトレードにつき資金(先物トレードなら先物口座の証拠金)の2%損失をロスカット上限にするという方法です。
なぜ2%なのかは諸説ありますが、トレードにおいて勝率は均すと50‐60%ほどなので連敗しても1-2回の勝ちで取り戻しやすい損失率がポピュラーになったと考えられます。
ただ、だからといって必ずしも2%でなければいけないというわけではありません。1%でも3%でも、または10%くらいでもよいかと思いますが、要はリスクリワードによって変化するものと考えてください。
1トレードで資金に対して2%のリワードが安定的に見込める環境なら1-2%のリスクが適切でしょうし、5%以上のリワードが見込めるのであれば3-5%でも悪くないでしょう。

つまり、テクニカル観点であれ、ファンダメンタル観点であれ、エントリーする前に見込みリワードを設定するスキルがないと損失率を設定するのも難しいということになりますが、それはまた別の話しになりますのでここでは必ず1回のトレードに対する損失率を決めておくこと、を憶えておいてください。
リスクリワードに関する考え方(別記事)
本題から逸れるのでここでは記事(有料)のリンクだけ紹介します。
松井証券の先物強制ロスカットがおすすめ
松井証券の先物ルール設定では、含み損が出て証拠金が任意に設定した金額を下回った場合、ポジションを強制的にロスカットする機能が実装されています。
以下の口座では、「リアルタイム維持証拠金余力」の全額から約2%を引いた金額をロスカット金額に設定しています。
この設定は1日に何度でも変更可能ですので、証拠金が増減する度にロスカットラインの引き上げ、引き下げを日々行っています。
突発的に発生する材料での急落による損失なども最大限減らすことができる機能ですので、ぜひ使用してみてください。

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