【テクニカル】上げ止まり、下げ止まりのチャートパターン
はじめに
トレードにおいて、「天井」と「底」を見極めることは非常に重要です。本記事では、上げ止まり(天井)と下げ止まり(底)を示す代表的なチャートパターンを解説します。
これらのパターンを理解することで、以下のメリットがあります:
- トレンド転換のタイミングを早期に察知できる
- 無駄な損失を防げる
- エントリー・エグジットの精度が向上する
ただし、重要なのは「パターンが出現した環境足の位置」です。マルチタイムフレーム分析(MTF分析)と組み合わせることで、より高い精度で判断できるようになります。
※チャートは15分足
ダブルトップ

ダブルトップの詳細解説
ダブルトップは、最も有名な天井パターンの一つです。
形成プロセス
1. 上昇トレンド中に高値をつける(1回目)
2. 一旦下落して調整
3. 再び上昇するが、1回目の高値を超えられない(2回目)
4. ネックライン(2つの高値の間の安値)を下抜ける
トレード戦略
- エントリー:ネックライン下抜け確定後
- 損切り:2回目の高値の少し上
- 利確目標:ネックラインから1回目の高値までの値幅分
注意点
- 2回目の高値が1回目を少し超えても、すぐに押し戻されればダブルトップとして機能することがある
- 出来高の減少が見られると、信頼性が高まる
- ダマシのリスクもあるため、他の指標と併用する
ダブルボトム

ダブルボトムの詳細解説
ダブルボトムは、ダブルトップの逆パターンで、底値圏で形成されます。
形成プロセス
1. 下降トレンド中に安値をつける(1回目)
2. 一旦反発して調整
3. 再び下落するが、1回目の安値を下回らない(2回目)
4. ネックライン(2つの安値の間の高値)を上抜ける
トレード戦略
- エントリー:ネックライン上抜け確定後
- 損切り:2回目の安値の少し下
- 利確目標:ネックラインから1回目の安値までの値幅分
実践例
日経225先物では、重要なサポートライン(例:30,000円、35,000円)付近でダブルボトムが形成されやすい傾向があります。これは、多くのトレーダーがキリ番を意識しているためです。
トリプルトップ(三尊)

トリプルトップ(三尊)の詳細解説
トリプルトップ、特に「三尊天井」は、非常に強力な天井サインです。
三尊天井の特徴
- 左肩:1回目の高値
- 頭:2回目の高値(最も高い)
- 右肩:3回目の高値(1回目と同程度)
なぜ強力なのか
3回も高値を試して突破できなかったということは、それだけ売り圧力が強いことを意味します。特に、右肩が左肩よりも低い場合は、さらに弱気のサインとなります。
トレード戦略
- エントリー:ネックライン(左肩と頭の間の安値)下抜け
- 損切り:右肩の高値の少し上
- 利確目標:ネックラインから頭までの値幅分
歴史的な事例
2024年3月の日経平均最高値更新後の下落も、三尊天井に近い形を形成していました。このように、重要な局面では三尊パターンが出現しやすくなります。
トリプルボトム(逆三尊)

トリプルボトム(逆三尊)の詳細解説
逆三尊は、三尊天井の逆パターンで、強力な底値サインです。
逆三尊の特徴
- 左肩:1回目の安値
- 頭:2回目の安値(最も低い)
- 右肩:3回目の安値(1回目と同程度)
信頼性を高めるポイント
- 出来高が増加している
- 右肩が左肩よりも高い(浅い)
- ネックライン突破時に強い上昇
実践での注意点
底値圏では「ナンピン買い」をしてしまいがちですが、逆三尊が完成(ネックライン突破)するまでは様子見することが重要です。焦ってエントリーすると、さらなる下落に巻き込まれるリスクがあります。
マルチタイムフレーム分析との組み合わせ
これらのチャートパターンは、**どの時間軸で出現したか**が非常に重要です。
例:ダブルトップの場合
- 日足でダブルトップ → 大きなトレンド転換の可能性
- 15分足でダブルトップ → 短期的な調整の可能性
環境認識の重要性
同じダブルトップでも、以下の状況では意味が異なります:
ケース1:上昇トレンド中の高値圏
→ トレンド転換の可能性が高い(売りシグナル)
ケース2:下降トレンド中の戻り局面
→ 単なる戻り売りポイント(下降トレンド継続)
ケース3:レンジ相場の上限
→ レンジ継続の可能性(様子見)
このように、パターンだけでなく、「大きな流れの中でどこにいるのか」を把握することが不可欠です。
実践のポイント
①焦らない
パターンが完成する前にエントリーしない。ネックライン突破を確認してから動く。
②損切りを明確に
どのパターンでも、想定が外れた時の損切りラインを事前に決めておく。
③出来高を確認
パターン形成時に出来高が増加していると、信頼性が高まる。
④他の指標と併用
移動平均線、RSI、MACDなどと組み合わせることで、精度が向上する。
まとめ
チャートパターンは、トレーダーの心理が視覚化されたものです。多くのトレーダーが同じパターンを見て同じ行動を取るため、自己実現的に機能します。
ただし、100%機能するわけではありません。必ずリスク管理を行い、損切りラインを設定した上でトレードしましょう。
日々のチャート分析で、これらのパターンを見つける練習を続けることで、自然と見極められるようになります。
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